呆れた笑顔で
いつものようにいたずら四人組がスリザリン・グリフィンドール合同の魔法薬の授業でいたずらをやらかしたため、 いつものようにいたずら四人組のターゲットである私とセブはマダムポンフリーのお世話になっている。
『今回は『即席バブルバスキャンディー』を試してみました♪』 教室が一応の落ち着きを取り戻したあと、ジェームズたちはにこりと笑った。彼らは『即席バブルバスキャンディー』とやらを、私とセブが扱っていた鍋にありったけぶちまけたのである。 おかげで、煮立った薬は爆発しまくり。慌てて結界を張ったから教室は大惨事にはならなくてすんだけれど、間違えて結界を自分の後ろに張ってしまったので、教室中に吹き出るはずの熱湯は小さな結果以内に充満し、私とセブは顔中に火脹れを起こしてしまったのである。熱湯を使うからと、耐熱性の服を着ていたから全身火傷にはならなかったものの、髪が焼けた肌にくっついてかなり酷いことになった。 まあ、それくらい、マダムがニキビ痕一つない綺麗な肌と枝毛の一本もない綺麗な髪に戻してくれたんだけど。 「馬鹿じゃないのか、自分を結界内に入れるなんて。」 「馬鹿じゃないの、すぐに逃げないなんて。」 嫌味には嫌味を。これが私とセブの八つ当たり。小さい頃から一緒にいるせいで、二人とも結構容赦のない喋り方をする。 「睡眠不足はお肌の大敵、などとほざいて試験前でもしっかり睡眠とっているくせに、何故こういうときに巻き込まれるんだ。」 「毎度毎度この授業ではジェームズたちのいたずらに遭ってるんだから、いい加減忍び寄る気配くらい見切れるようになりなさいよ。」 因みに、私は気付いていたけど、こんなことになるとは思わなかったので見逃してました。もっと可愛いいたずらをすると思ってたのよ。 「が狭い範囲内に結界を張るからこんなことになったんだろうが。」 「セブが私を庇おうとしなければ、セブだけでも助かったわよ?」 セブは結界に入らないように張ったもの。 私とセブは、包帯でぐるぐる巻きにされたお互いの顔を睨んだ。 ぷっ、 「エジプトのミイラみたいよ、セブ。」 「お前も人のこと言えないぞ。」 くすくす、くすくす。 二人で笑って、お互いの顔の包帯を触る。 「痛くない?」 「お前はどうだ、?」 「マダム万歳、ってところ。」 「肌生え」の薬が効いてるのか、包帯の下は何かがうずうず動いているような感じ。 「結局、お互い馬鹿だったんだよ。」 「そうだな。」 そうして、セブと私は笑った。
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